長く仕事を続けるために重要なこと

仕事に取り組み、その質を向上させていく行動を起こし、継続していくためにはやりがいが必要で、それを高めることを動機づけといいます。
仕事や学びの動機づけには外発的動機づけと内発的動機づけがあります。

外発的動機づけは、外部からの報酬、つまり給与などの金銭や昇進、資格取得などと、行わないことで生じる給与や賞与の減額などの罰が行動の原動力となるという考え方です。
たとえば専門職である介護の仕事の場合、国が給与向上などの待遇改善に取り組んでいます。
それは大変重要なことですが、外発的動機づけ、つまりやりたくないのに報酬や罰のためにいやいや行動することは大きなストレスにつながってしまう可能性があるのです。
そのため介護の仕事を続けていくには仕事が面白い、価値がある、楽しいという内発的動機づけが必要になってくるでしょう。
介護の仕事に限らず、どの様な職に就くにしてもやりがいがあるかどうかは重要なポイントです。
長く仕事を続けていきたいと考えているのであれば、やりがいのある職を見つけることも大切でしょう。

動機付けを向上させるには個人で自発的に目標や計画を決めている自律性や自己決定感、自分の能力を使えばうまくいくと感じる有能感に効果があるとされています。
逆に仕事の目標や方法が納得できるものでなく、押しつけだと感じると内発的動機づけは低下します。
内発的動機づけを維持していくためには仕事や学びの目標や方法の決定の過程においてメンバーの参加を促すような働きかけが有効です。
また、目標の設定は努力して達成できるぐらいのレベル設定にしておくのがちょうどよく、目標が難しすぎる、あるいは簡単すぎる場合には内発的動機づけは低下しがちになるため、状況をみながら目標や方法のレベルを設定する支援が必要です。
また、それそれの経験に応じた研修やOJTなどの教育支援により、求められる仕事を確実にこなせるようにしていくことがやりがいにつながっていきます。