楽しさがリハビリになる、介護レクリエーションの可能性

介護と聞くと、食事や入浴の介助といったイメージが強いかもしれません。
もちろんそれらも大切な仕事ですが、介護の現場をより豊かに彩るのがレクリエーションです。
歌を歌ったり、簡単なゲームをしたり、季節に合わせた工作をしたり。
一見するとただの遊びのように思えるかもしれませんが、実は心身のリハビリに繋がる、大きな可能性を秘めているのです。

例えば、利用者と一緒に折り紙で季節の花を作るレクリエーションを考えてみましょう。
指先を使う細かい作業は、脳を活性化させ、認知症の進行を遅らせる効果が期待できます。
また、完成した作品を飾ることで、季節を感じ、会話が生まれるきっかけにもなります。
昔はよく庭に〇〇の花を植えていたんだよ、この色が好きだったなぁそんな思い出話に花が咲き、心のケアにも繋がるのです。

さらに、軽い体操や椅子に座ってできる運動を取り入れたレクリエーションも効果的です。
音楽に合わせて体を動かしたり、ボールを使った簡単なゲームをすることで、体力維持だけでなく、気分転換にもなります。
体が軽くなった、昔を思い出して楽しかったという声を聞くと、介護職として大きなやりがいを感じられます。